Copyright(C) KUMAGAI Tsuyoshi

熊谷 毅  KUMAGAI Tsuyoshi

 

1976 秋田県生まれ

2005-  宮城県仙台市在住

 

1999 東北大学 理学部 地圏環境科学科 卒業

2001 名古屋大学大学院 理学研究科 博士課程前期 地球惑星理学専攻 修了

2007 東北大学大学院 経済学研究科 会計専門職専攻 修了

 

2007 写真作品の制作を開始

2009 Art Photo Site 主催 ファイン・アート・フォトグラファー講座受講

2018 フォトマスターEX認定〔ジャンル:総合(スナップ、ポートレート、小動物)〕

 

■ 展示会歴

 

【個展】

 2012 Small Wildlife -小さな野性-・富士フイルムフォトサロン仙台

 2014 crawl・Kalos Gallery(仙台)

 2017 JANE the Stranded・Kalos Gallery(仙台)

 

【グループ展】

 2010 JANE is Here(公募展「Sha-gaku」)・Kalos Gallery(仙台)

 2011 水の惑星(公募展「Sha-gaku vol.2」)・Kalos Gallery(仙台)

 2011 Physical Description(公募展「Sha-gaku vol.3」)・Kalos Gallery(仙台)

 2013 ‘Hope for tomorrow’によせて(公募展「Hope for tomorrow 写真展 Chapter-2」)・Kalos Gallery(仙台)

 2015 Morphological Description / Physical Description(企画展「Sha-gaku in Fukushima」)・福島テルサ(福島)

 2016 百華(公募展「flowers」)・Kalos Gallery(仙台)

 2018 Morphological Description(集団仙台 Photo Exhibition 2018 ビジター参加)・せんだいメディアテーク(仙台)

 2019 zero-tolerance(集団仙台 Photo Exhibition 2019 ビジター参加)・せんだいメディアテーク(仙台)

 

【その他の主な展示】

 2012 JANE the Stranded(企画展「Gallery Selection Scene-2」)・Kalos Gallery(仙台)

 2013 ART DUBAI出展・ART DUBAI(UAE・ドバイ)

 2013 PHOTO FAIR EINSTEIN出展・Turner Gallery(東京)

 2016 百華(企画展「Gallery Selection 2016」)・Kalos Gallery(仙台)

 

■ 社会活動

 

 2016 せんだい環境学習館主催「東北大植物園でイキイキした自然の写真を撮ろう!~親子で楽しむ一眼レフカメラ撮影会~」講師

                                              → 詳細はこちら(外部サイト)

 

 

幼少時、「将来の夢は何?」と尋ねられることが苦手でした。それは、これといって魅力的に感じる職業を見つけられなかったからだけでなく、

もし特定の「何か」になってしまうと「それ以外の何か」にはなれないと思っていたからです。まだ自分の知らないおもしろいことがたくさんあるはずの将来を、自ら制限してしまうのはもったいないと感じていました。

 

10代の頃は宇宙のことや生命の進化といった、そんな浮世離れしたものに惹かれる傾向があり、その延長でぼんやりと学生生活をおくっていました。卒業後、少し足踏みしましたがどうにか経済的基盤を得ることができ、あるときふと手にしたのがカメラです。

 

そこで気が付いたのは、カメラを持つことで、写真家と同時にさまざまなものになれるということです。ジャーナリスト、科学者、歴史家、探検家、詩人、さらには時間を遡って少年に戻ることすら可能です。

 

以降、私にとって写真とは「気付くこと」から始まる表現手段となりました。これは、何かに気が付いてシャッターを切ることと、その結果としてのプリントを眺めながら、1枚の写真の中に何かを発見したり他の写真との間に見出される関係に気が付いたりすることの両方を意味しています。特別な場所や状況でなくても、気が付くことや気になることは身近にたくさんあります。そして、些細なことから高尚なことまで実に様々なことを思ったり感じたりしながら、私たちは生活しています。よく見ること、よく考えること、その前提として、自分自身がどんな世の中で生きているのかについて自覚的であること。これらを心がけることが私の創作活動の出発点です。

 

方法論としては、シチュエーションをセットアップして撮るよりも、たいていの場合は偶然の要素を排除することなく写真の中に取り込むことにしています。「気付くこと」から始めるにはその方がいいからです。

 

これまでの作品を振り返ると、初めての個展「Small Wildlife -小さな野性-」は、我々の身近には小さな生き物たちの世界があり、小さいながら野性味あふれる生を営んでいるという発見が出発点になっています。2度目の個展「crawl」は、青空と雲を撮った写真を眺めていたときに、まるで水底から水面を見上げているように錯覚したことが始まりです。深海魚が深い海の底に暮らしているのと同様に、私たちも深い大気の底に縛り付けられながら暮らしているのではないかという着想を得て、それを膨らませました。また、雨の日にうつむき加減で言葉少なに行き交う人々の様子を見て、もしかしたら雨には人々の熱気を包み込んで鎮める成分が含まれているのかもしれないと発想し、雨の降る街をスナップして歩きました。これは、グループ展に出展した「水の惑星」というシリーズにつながりました。

 

このように、私の作品は、その時々の発見や発想に忠実に従うことで決まってきます。したがって、モチーフや手法、撮影機材は必ずしも一貫したものではありません。しかし、その蓄積の上に写真家としての自己を実現することが、今の私にとっての”将来の夢”となっています。特定の手法やモチーフなどに個性を求めるのではなく、何にも縛られず自由に発想することを個性とする作家でありたいと考えています。